令和二年3月5日は啓蟄です。令和三年も同日で3月5日です。
陽気が地中に達して虫が動き始めるとされます。蟄虫(すごもりむし)戸を啓(ひら)く、というのも同じ意味で、虫が土から出てくるということです。ただ、実際に多くの虫が活動を始めるのはもう少し先のようです。
虫という漢字は古来、意味の広い字でした。そのことを考慮すると、爬虫類や両生類を含んでいると考えてもよいでしょう。蛇・蜥蜴・蛙が冬ごもり(冬眠)から覚めてくるので意味としてもぴったりになります。
また桃の花の季節とされますが、これも実際はまだ先です。雛祭は桃の節句ともいわれますが、桃は咲いてないんですね。旧暦と新暦のずれが一か月くらいあるためです。
春といいながら、なんだかじらされているようですね……。
桃咲いて風は素足で歩きけり (平井照敏)
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