6月21日は夏至です。太陽の南中高度が最高となり、昼の時間が最も長くなります。最も暑い時期というわけではありません。
昼の長さは東京付近で14時間30分くらい。緯度が高いほど昼の長さは長くなり、北極圏まで行くと一日中、日が沈まない白夜という現象が見られます。
夏至のころは地球の北回帰線直上に太陽が来ています。北回帰線は、日本付近ではちょうど台湾を通っています。北緯23度付近です。地理の試験に出るかも? 北回帰線上での夏至南中時は、太陽が鉛直90度の真上に来るので、影がなくなります。
「北回帰線」は英語でTropic of Cancerです。ヘンリー・ミラーが同名の小説を書いています。なんでCancer? というと、これは黄道十二宮の巨蟹宮(蟹座)を指しています。夏至の時に太陽が巨蟹宮にいるからです。厳密には「いた」というべきで、これが定義された数千年前から地球の歳差運動によりずれが生じており、現在の夏至の太陽は双児宮(双子座)の中にあります。それにあわせればTropic of Geminiとも言えるでしょうか。もちろん夏至点だけでなく、春分点などほかの黄道上の点も星座一つ分くらいずれています。
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