立春 魚氷にあがる

石庭 雑記(二十四節気など)

令和二年2月4日は立春です。令和三年では2月3日です。暦の上では春ですが、まだまだ寒いのはご承知のとおりです。
魚が氷の上に跳ねあがるとあります。ちょっとユーモラスというか、大袈裟に言っている気がするのは筆者だけでしょうか。急に春がやってきたようです。

梅一輪一輪ほどの暖かさ (服部嵐雪)

立春の前後に旧正月(春節)があります。旧暦の元日は立春の次、雨水が来る前の新月(朔)の日です。この日は新暦上日付が固定されていないので、立春の付近を動きます。令和二年(2020年)の旧正月は1月25日でした。また令和三年(2021年)の旧正月は2月12日です。
立春・立夏・立秋・立冬の前日を「節分」といいますが、現在では主に立春の前日を指します。立春も一年の始まりと考えられるので、節分は大晦日にあたり、邪気払いをする風習が残っています。豆まきがそれですね。「鬼は外、福は内」です。

鬼は日本独自の怪物です。漢字としての鬼は霊魂のことで、日本のように実体をもつ化け物を指しません。鬼籍に入るという言い方が残っていますが、これは人が亡くなることです。卑弥呼は鬼道に通じていたと魏志倭人伝に書かれていますが、これは日本の鬼とは関係なく、降霊術・占い・宣託の巫女であったことを示すと考えられます。日本のオニは角をもち、金棒を持ち、人を食う、たいへん恐ろしいものです。地上にいるだけでなく、地獄の獄卒もオニでイメージされます。こういったものがどういう由来・関係にあるかは諸説あり謎です。日本文化において、また日本民俗学上、鬼はなかなか興味深い存在です。

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