令和二年1月20日は大寒です。令和三年も同日で1月20日です。実際に最も寒い時期です。沢の水があつく凍ってしまうとあります。流水が凍るというのは、かなりつらい寒さになっているということです。
小寒、大寒の二候にわたる期間を寒中といい、この時期に汲んだ水を、寒の水といいます。寒の水は清浄であると考えられていたので、この水で餅をついたり、酒、味噌、醤油を仕込んだりしていました。それだけでなく、寒の水は飲むだけでも体に良いとされていました。冴えわたった水はどこか神秘的な力さえ宿ると考えられたようです。
白雪の降りてつもれる山里は 住む人さへや思ひ消ゆらむ (壬生忠岑)
上の歌は、寂しい歌と感じる人が多いと思います。あるはずなのにない、と詠んでいますから。筆者は、見えないけれどあるはず、ととることもできると思います。そうすると雪ばかりの世界に人の気配を感じる歌になるのではと思うのです。
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