小満

石庭 雑記(二十四節気など)

5月20日は小満です。草木などの命が次第に満ちてくるという意味。
日本の五月はとてもよい季節です。梅雨がなければ六月も引き続きよい季節でしょうが、寒気と暖気が拮抗して停滞前線の居座る六月ごろは天気がくずれやすくなります。
旧暦では梅雨のことを五月雨(さみだれ)といっていました。暦のずれで、梅雨は昔、五月だったのですね。断続的に続くことの形容で、五月雨に・五月雨式にと言う場合があります。これも梅雨の降り方からきています。五月雨の合い間の晴れを五月晴れ(さつきばれ)といっていましたが、現在では新暦五月の気持ちの良い晴れを五月晴れといいます。

巣から飛ぶ燕くろし五月晴 /原 石鼎(はらせきてい)

燕は「つばくろ」と詠んだ方がいいのでしょうか? 鋭い視線をもちながら、すっと、てらわない詠みぶりに感心させられます。

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